2014年12月26日

第5回スペースカフェ☆お茶の水
子ども宇宙教室

日時:2014年8月17日(日)
会場:三省堂書店神保町本店

今回のスペースカフェは、子どもたちが主役!講師のお話しを聞いてから、どんどん質問をすることができます。宇宙のナゾにせまる鋭い質問に講師も負けてはいられません。外も暑いけど、会場も熱い!
そして、今年の12月に宇宙空間を旅する湯島聖堂のお札が配布されました。お名前と祈願を書いたお札は、1カ月間ほど宇宙ステーションに保管された後、申し込みをされた方にお返しします。“宇宙に浮かぶ落ちないお札”です。

第1部(10時30分〜12時30分)

最初に校長の阪本成一先生(国立天文台)からご挨拶。まずは、子どもも大人も元気よく「ハイっ!」と手を挙げる練習です。そして講師の紹介です。「JAXAの広報をしている大川拓也先生は、あの『はやぶさ』が地球に戻ってきた時に国立天文台の観測隊として現地で観測してきました。そして吉富進先生は、長年人工衛星の開発や国際宇宙ステーション(ISS)の建設に携わってきました。」
4.jpg


「太陽系と星」
★大川拓也先生(宇宙航空研究開発機構)

2.jpg太陽系についてわかりやすく説明しました。
太陽系:「太陽を中心に8つの惑星で構成されています。」
月:「地球を周る衛星。9月8日は中秋の名月。そして10月8日は日本全国で皆既月食を観察できます。」
太陽:「ガリレオが観察をした黒点を知っていますか?太陽の表面に見える黒点を観察すると太陽の状態がわかります。11年周期で太陽活動が活発になったり、穏やかになったりしています。」
小惑星:「『はやぶさ』が観測をした小惑星イトカワの大きさは535m。イトカワから持ち帰った砂粒を分析した結果、地球にやってくる隕石は小惑星のかけらだということがわかりました。小惑星を観測することで46億年前に地球が誕生した手がかりを解明する鍵があると考えられています。今年の冬打ち上げ予定の『はやぶさ2』は黒っぽい小惑星を目指します。有機物があるのでは?岩石に水が閉じ込められている可能性があるのでは?と期待されています。」
ほうき星「地球の近くに1回しかこない彗星と何度かくる彗星があります。」
太陽系の姿を思い浮かべながら星を眺めると、私たちの地球も太陽系の1部だと実感できるそうです。これから夜空を眺めるときは、太陽系に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

質問コーナー
「皆既月食はなぜ赤いのですか?」「夜空に見える星で、一番大きな星は?」「最初に彗星の軌道を見つけた人は?」「地球と彗星がぶつかることはないの?」「銀河系とアンドロメダ銀河がぶつかったらどうなるの?」「『はやぶさ』はエンジンが故障したのに、どうやって地球に帰ってこられたのですか?」「月にクレーターは何個ありますか?」などなど、たくさんの質問をいただきました。


「宇宙飛行士と国際宇宙ステーション」
★吉富進(日本宇宙フォーラム)

3.jpg長年、人工衛星の開発に携わってきた吉富先生は、「国際宇宙ステーション」と「宇宙飛行士」についてのお話しです。
国際宇宙ステーション「JAXAのホームページには、国際宇宙ステーションが現在、地球の上空どのあたりを飛行しているのかがわかるページがあります。いつごろ日本の上空を通過するのかがわかりますので、ぜひ観察してください。金星より明るいので、肉眼でもよく見えます。

・JAXAサイト:「きぼう」を見よう
 http://kibo.tksc.jaxa.jp/

宇宙飛行士「世界に歴代の宇宙飛行士は500人余りいます。アメリカが1番多く、次はロシアです。日本は宇宙飛行士の人数は少ないですが、女性の宇宙飛行士が2人で女性の割合が多いです。1961年、ソ連の宇宙飛行士ガガーリンは世界で初めて有人宇宙飛行に成功しました。現在は地球に帰還するときはソユーズに搭乗しますが、当時はパラシュートに椅子のようなものを装着して戻ってきました。1962年、アメリカ人で初めて宇宙飛行をした、ジョン・グレン宇宙飛行士が2回目に宇宙に行ったのは36年後(1998年)の77歳で最年長です。その時一緒に宇宙に行ったのが日本人宇宙飛行士の向井千秋さんです。

無重力での体重測定のようすや、水がない宇宙空間でどのようにして水を作っているのかを、興味深い写真で紹介してくれました。また、狭い空間で人間関係を築かなくてはならない宇宙飛行士の訓練や、国際宇宙ステーションで行われている実験など、興味深いお話しに子どもたちは興味津々でした。

質問コーナー
「国際宇宙ステーションはもっと大きくなるのですか?」と質問がありました。

そして、最後に阪本校長先生より講師の先生たちに質問です。
阪本校長「宇宙関係の仕事につくにはどのようなことが大切ですか?」
大川先生「子どもの頃から星の観察が大好きだった。好きだという気持ちを大切にしてください。また、文字や写真で記録をすることも大事なことです。」
吉富先生は「わからないことは恥ずかしがらずに聞いてください。また小さな失敗もきちんと報告することが大切です。」
5.jpg


レポート:新谷明日子
撮影:若松宏昌
posted by Sカフェ事務局 at 16:13| スペースカフェ開催レポート